2013年6月4日火曜日

おいしそうな毒キノコ・・・



 よくやってしまうミスの1つに、いかにもとってくださいといわんばかりのポーンに突撃して、結果的に玉砕するというものがある。ちょうどそんなミスをしたので紹介。

 オープニングはSicilian Kan。典型的な手と形を知っていれば手の順序は柔軟に変えられること(したがって、手順を暗記する必要性が低い)、相手が...d6のシシリアンに比べて相手が指し慣れていないこと、かといって奇抜なだけで相手が対策を知っていれば脆い類のオープニングではないこと、単純に指しやすいと感じること、こういった理由から1.e4に対する黒番ではほとんどこのオープニングを選択している。 勝率もそれほど悪くない。

 このゲームのターニングポイントは19手目。相手が、19.f5としたところから。ゲームでは、何も考えずに、「ポーンいただき!」てなもので19...exf5としてしまった。しかし、このポーンは食べてはいけない毒キノコ(ポーンを裏返せばキノコっぽいから)で、その後は急激に容態悪化し、帰らぬ人となってしまった。チーン。

 もちろん、19...exf5とした理由は単純明快で、この時点でも1ポーンアップしているから、もう一個ポーンをというもの。 ゲームの注釈にも書いたが、この手によって、c3にいるナイトが展開し、続いて連続で、ナイト、クイーン、ルークと急激な展開を許してしまった。

 展開の早さvs駒得という状況はまだまだ苦手。 毎回毎回、これとって良いのか、これとって相手のアタックが増長されないかと時間を消費し、結果的に間違える。今回も判断を誤って死んでしまった。 


0 件のコメント:

コメントを投稿