2013年7月29日月曜日

Mastering ... シリーズ

 最近はあまりチェスをやっていないが、CHESSBASEでたまに本を読んでいる。

 EVERYMAN CHESSがCHESSBASE関連のソフトウェアで読み込み可能なEbookを販売している(CHESSBASEのソフトを持っていなくても、無料の読み込みソフトもEVERYMAN CHESSでダウンロード提供している)。棋譜と一緒にコメントが並ぶというスタイルで読める。 だから、CHESSBASEでキーボードでカチカチやるだけで本が読める。 何が便利かといえば、いちいち棋譜並べをしなくて済むという点につきる。

こんな感じになる↓(クリックで拡大)




 そんなEbookをだいぶ前にいくつかダウンロード購入していたが、その中で思いの外良い本があった。Johan HellstenのMastering Opening StrategyMastering Chess Strategyという本だ。前者はオープニングにおけるストラテジー(イニシアティブ、展開等)の本、後者はミドルゲームにおけるストラテジーを紹介。

 この両者の本が何が良いかというと、その例の豊富さ。例えば、Mastering Chess Strategyに至っては600ゲーム近く紹介している。 例えば、「チェス戦略大全」としても翻訳されている、PachmanのComplete Chess Strategyの第一巻でも130ゲーム程度。 とにかく多い。 なぜそれが可能かといえば、全ゲームを紹介するのではなく、重要な局面の図面を提示して軽くコメントしていくというスタイルだからだ。これがパソコンでカチカチ見るという見方にはちょうど当てはまる。

長々した説明とかどうでもいいから早く実戦例を見たいという人にはオススメできると思う。 また、選ばれているゲームも面白く、コメントもわかりやすい。 そんなMasteringシリーズだが、三部作目としてエンドゲームのMastering Endgame Strategyも近日発売されるようだ。楽しみ楽しみ。

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